西岡式という便利な火の起こし方を習得すれば、着火剤がなくても簡単に誰でも手早く火起こしすることが出来ます。
でも、西岡式って何なんだ?と思っている方!以下のやり方を覚えて実践してみて下さい!
これがズバリ『西岡式』という火の起こし方になります。キャンプ場でよく使用される有名な方法です。以下手順で早速やってみましょう。
1.新聞紙で棒を作る。
新聞紙を以下の画像の様に同じ大きさでネジッたり丸めたりしてなるべく密度の高い硬めの棒を作って下さい。
2.棒を井桁に組む。
1.の要領で作った新聞紙の棒を井桁(いげた)に組んで下さい。段数にこだわりはありませんが。
5段ほどの段数で問題ないと思います。それを考えると10本くらい用意すればいいかと思います。
うまく組んであるかを確認する方法としては、組んだ井桁の真上から穴を除き込んだ時、地面が見通せるかどうかで判断してみて下さい。
3.井桁の周りに炭を立てかける。
新聞紙の井桁を崩さない様に気を付けながら、井桁の周りに炭を立てかけて下さい。
井桁を崩してしまうと煙突効果(空気の通り道)を作り出すことが出来ずにうまくいかない事がありますのでご注意を!
井桁の側面が完全に隠れるように隙間無く炭を積んで壁を作って下さい。
4.新聞紙の棒に火を付ける。
先ほど使った新聞紙の残りで軽く絞った棒を1本作ります。その棒の先にライターなどで火を付けます。
この時はバーナー、マッチ、ライターなどで火をつけて下さい。
5.火をつけた新聞紙の棒を井桁に放り込む。
井桁の一番上から火のついた新聞紙を差し込みます。
6.約5分待つ。
あとは新聞紙の井桁に自然と火が付きます。その火が周りにくべた炭に徐々に火が移って来ます。
大体約5分で井桁が燃え尽きます。この時はむやみに団扇等で仰いだりしないように注意して下さい。炭の温度が下がって火がつきにくくなります。
7.炭に着火。
井桁が燃え尽きてから、さらにトータル約10分ほど待った後は炭に火が移り遠赤外線を発する良い火の出来上がりです。
あとは何をするかによって火力を調整してみて下さい。以上が焚き火などに活用できる西岡式でした。
準備するもの
西岡式を実践するために必要なものは上記だけでOKです。
火がつかない理由
モノが燃える(燃焼)には理由があります。大きく分けて以下の3要素が合わさって初めてモノが燃えます。
逆に言えばこれらが一つでも欠ければ火はつかないという事です。火を起こす時や消す時の両方の場面で役に立ちますので、是非覚えておいて下さいね。
- 可燃物
- 酸素
- 発火点
でも・・・上記だと何だか難しくて分かりにくいですかね・・・。なので以下に言い換えましょう。
- 燃えるモノ
- 新鮮な空気
- モノが燃える温度
これで幾分分かりやすくなりましたかね。これらの各要素が一つも欠ける事なく全てが揃った時点でものが初めて燃えます。
この3要素を効率良く組み合わせて着火剤無しで火を起こす方法が『西岡式』となります。
燃える3要素
- 燃えるモノ
- 新鮮な空気
- モノが燃える温度
改めて上記が燃えるために必要な三つの要素ですが、それぞれ具体的に何を指すのかを確認していきましょう。
- 燃えるモノ
木炭、薪、新聞紙といった燃やそうとするものですね。
- 新鮮な空気
酸素を含んだ空気が常に必要になります。ものが燃える時はこの酸素が二酸化炭素となって消費され続けます。
なので、燃やし続けたいならこの酸素を含んだ空気を与え続けて下さい。燃やす時はそこを意識してみて下さい。
- モノが燃える温度
燃やそうとするものによって燃え始める温度が違います。木炭なら約250〜300℃、乾燥した薪なら約240℃、新聞紙なら約290℃です。
火を起こす時にこのような温度がある事を意識しながらやってみて下さい
着火剤の代わりになるもの(代用品)
着火剤を使わずに火を起こす事ができるのが一番ですが、やっぱり簡単に火が起こせるのは着火剤ですよね。
それでも着火剤が手元に無い場合はどうすればいいのか?そんな時には代用品を使用するのが一番です。そんな代用品をご紹介しましょう。
- 牛乳パック
お近くのスーパーやコンビニに売っている、比較的いつでも手に入ってお手頃価格の商品ですね。
- 段ボール
どこの家庭でも比較的置いてあったりしますが、最悪近くのコンビニやスーパーなどで廃材として無料で手に入るかもしれないアイテムですね。
- 割り箸(わりばし)
スーパーやコンビニで食べ物を購入したとき、一緒についてくると思います。また、家庭にももらったものが残っている可能性のあるアイテムですね。
- ガムテープ
ガムテープ単体でも燃えますがすぐに燃え尽きてしまします。
ですので、ガムテープで枯れ葉やテッシュ等の燃えやすいものを巻き付けて使用すると比較的燃える時間が稼げます。
- オリーブオイル、サラダ油、キャンプ油、天ぷら油などの代用油
これらの油は基本的にテッシュ、おがくず等に染み込ませてから使用するのがいいでしょう。
ただし以下注意点を十分に気を付けて使用しないと大火事の元になってしまうので厳重に管理して下さい。
これだけは絶対にやめて下さい!非常に危険です!注いでいる最中に自分の持っている容器に燃え移るなどの危険性があります。
- ポテトチップス
お菓子を犠牲にするのはとっても心苦しいところですが、どうしても他に代用するものが無い場合は着火剤として使えます。
- 固形燃料
旅館の食事に鍋を温めるために使用している事があるアレですね。これも着火剤として使うことが出来ます。
代用品もない時は・・・
着火剤の代用品すらない場合は、以下の道具を使って炭に火を入れることもあるでしょう。
- バーナー、コンロ
炭を直接バーナーで炙ったり、ガスコンロに金網を敷いて炭を直接炙る方法もあります。こちらは力技ですが・・・。
まとめ
いかがでしたでしょうか。初心者でも簡単に活用できる、アウトドアの際にバーベキュー(BBQ)で着火剤を使って火を起こす方法をご紹介しました。
ズバリ『西岡式』を使えばスリムでコンパクトにしかも確実に火を起こすことが出来ます。
その他にも着火剤の代用となるものを使っても、着火剤を使った時と遜色なく火を起こせます。
ぜひ困ったときは試してみて下さいね。ただし、火事にならないように十分注意して活用してみて下さい。
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